みなさまこんにちは。
2014年1月の輸入車新車登録台数の速報がでましたね。早速見てみましょう。
まず全体像。1月の海外メーカーの乗用車新車登録台数は20,002台。前年同月の14,260台から40.3%の大幅増となりました。これはひとえにアベノミクスの効果?いやー、消費税増税前の駆け込み需要だと思いますけどね。反動減が恐ろしや。
ちなみに国産車の新車登録台数も1月は前年比30%ほど増えております。輸入車の方が10%近く多く増えているってことは、ゴルフ7のカーオブザイヤー受賞に代表されるような、魅力的な輸入車が増えたということは言えるかもしれません。
さて、メーカー別の実績を見てみましょうか。
| 順位 | メーカー | 台数 | 前年 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | VW | 5,883 | 4,116 | 142.2% |
| 2 | Mercedes-Benz | 4,039 | 2,330 | 173.3% |
| 3 | BMW | 2,730 | 2,011 | 135.8% |
| 4 | Audi | 2,143 | 1,931 | 111.0% |
| 5 | BMW MINI | 1,050 | 822 | 127.7% |
| 6 | Volvo | 929 | 415 | 223.9% |
| 7 | Fiat | 411 | 188 | 218.6% |
| 8 | Ford | 373 | 239 | 156.1% |
| 9 | Jeep | 354 | 226 | 156.6% |
| 10 | Renault | 338 | 180 | 187.8% |
| 11 | Peugeot | 331 | 320 | 103.4% |
| 12 | Porsche | 281 | 248 | 113.3% |
| 13 | Land Rover | 217 | 369 | 58.8% |
| 14 | Alfa Romeo | 214 | 122 | 175.4% |
| 15 | Citroen | 161 | 172 | 93.6% |
例年1月は車が売れませんが、各メーカー前年比50%増は当たり前の勢いですね。フォルクスワーゲンが前年同月比4割増の5,883台、メルセデスベンツが7割増!の4,039台。ボルボとフィアットにいたっては前年同月比2倍以上の数字を叩き出して笑が止まらない状態でした。
そして我がフランス勢。
なんと、ルノーがプジョーを抜いている・・・!!
ルノーの登録台数が338台と、前年同月比9割増の大ジャンプ。一方のプジョーはわずか3%増の331台に留まり、7台差と僅差ではあるものの、ルノーがプジョーの上位につける結果となりました。
単月の登録台数でルノーがプジョーを抜くのは、おそらく初めてではないでしょうか。もちろん、戦後の日野ルノーなんかは別ですよ。2000年以降のルノージャポン体制ではおそらく初めてかと。JAIAのすべての月のデータを見たわけではありませんが、もし間違っていたらどなたかコメントくださいませ。
【追記】2012年7月にプジョー356台、ルノー379台でした。ルノーがプジョーを単月登録台数で抜くのは初めてではありませんでした。
ともかく、これはちょっとすごいことなのかもしれません。ひょっとしたら、2014年は、日本におけるプジョーとルノーの地位が置き換わる転換点の年になるかもしれません。
確かに、最近のルノーはマーケティングが積極的です。
各車に設定されたRSシリーズなどの尖ったスポーツモデルや限定車、2013年に1,200台のカングーが集結したというカングージャンボリーなどのインポーター主催のイベントなど、なんか、いけてる感じがしますよねえ。国産車みたいに普通ではない、ドイツ車のように高級指向でもない、フランス車には他国の自動車では味わえない楽しさがあるんですよ、ということをうまくアピールしているんじゃないかと思います。
ルノーと比べると、プジョーのマーケティングはどうなんでしょうね。208GTiのときに漫画家の江口寿史を使ったアニメ風のプロモーションをしていましたが、うーん。どうなんだろう。ちょっと外しているような気がするんだけど。。。あれでフランス車の魅力が伝わるんですかね。
ルノーは、日本でいえばスズキのエブリイワゴンみたいな、単なる商用車(の派生乗用車)であるカングーを日本に持ち込んで、おしゃれな実用車として売り込んで、いまやルノージャポンの基幹車種にまで育てているのです。プジョーには「パートナー」、シトロエンには「ベルリンゴ」という、同じような車があるんですよ。でも正規輸入されてない。そりゃそうですよね。商用車ベースの車種で正規輸入されている欧州車なんて、カングーを除けばメルセデスのVクラスくらいです。普通は売ろうと思わない。
もちろん、製品に競争力がなければマーケティングをいくら頑張ったところで無理筋なんですけどね。ただやっぱり、ルノージャポンのマーケティングというのは相当クオリティが高いと思いますよ。
というわけで、ルノーにとっては一富士二鷹三茄子のような、プジョーにとってはお通夜のような年明けになりました。ルノーがこのままぶっちぎるのか、プジョーが2008と新型308で迎え撃つのか、非常に楽しみな展開になってまいりました。
シトロエン?
2014年のシトロエンは年後半に発売が予定されているC4ピカソくらいしかまともな弾がありませんから、それまでは耐え難きを耐え忍び難きを忍んで頂くしかございません。新型C4ピカソは、うまくやればブレイクスルーできそうなポテンシャルを持ってると思いますけどね。