みなさまこんにちは。
さて、2021年3月に納車された我が愛車メルセデス・ベンツGLB200dですが、納車から4ヶ月で4,000km弱走行しました。サンデードライバーの私としてはこれでもかなり乗り込んでいる方です。
納車後レビューはこれまで4回ほどお届けしたのですが、だいぶこの車のことも理解できてきたところですので、ここでGLBの素晴らしい点とそうでもない点をまとめてみました。
◎GLBの、ここが素晴らしい!!
まずはいいところから。やはり御三家。やはりメルセデス。「The Best or Nothing(最善か無か)」というブランドスローガンはあまりにも有名ですが、「常に最善のものだけを提供する、それ以外は無価値である」とキッパリ言い切るだけあって、GLBには素晴らしい点がたくさんあります。
1. 高性能で信頼性の高いADAS
GLBのレベル2自動運転機能の素晴らしさについてはこちらでも触れました。
高い機能に加えて優れた点は信頼性です。私は高速道路だけでなく幹線道路も極力ACCなどをオンにしていますが、誤作動の類はまったくありません。いるはずの前走車を見失う、自動操舵を突然投げ出す、作動すべきところで作動しない、といったことが一切ないのです。テスラのような「ブルブルハンドル」などあり得ません。
いまや付いていて当たり前のACCやレーンキープアシストですが、信頼性は大変重要です。GLBのADAS機能はしっかり任せられるので、非常に心強いのです。
2.スムーズなパワートレイン
わがGLB 200dのパワートレインは、直列4気筒2.0リッターディーゼルに8速DCTです。エンジンは窓を開けて走ってもいたって静かで、パワーも十分。「ジュオーン」という加速音は爽快感すらあります。DCTの変速マナーも良好で、車庫入れの切り返しでもまったくギクシャクしません。これは優秀。
3.重厚で安定感の高い乗り心地
「C/Eクラスと比べて軽い」と指摘されることの多いGLBの乗り味ですが、そりゃFR系のC/Eと較べたら200〜300万円も安いFFプラットフォームですからね。上を見れば切りがありません。
しかし、同価格帯の車で比べれば、どっしりと重厚な乗り味なんじゃないかと思います。マルチリンクなリアサスの追従感なんかも、安心感が高くてなかなかだと思いますよ。
4.クセになるステアリングフィール
GLBのステアリングフィールは澱みや濁りなくしっとり滑らか。そして、外乱によるキックバックとはおよそ無縁なのに、前輪の方向感はしっかりと感じることができる、素晴らしいステアリングです。重いSUVなのでクイックではありませんが、ワインディングよりも、一般道の交差点などでステアリングフィールの心地よさを実感できます。
5.便利なコラムシフト
「タクシーかよ」とも言われるメルセデス・ベンツのコラムシフトですが、ステアリングから手を離さずにシフト操作できるのはほんとうに楽ちんです。一度味わってしまうと「BMW?アウディ?コラムシフトじゃないしなぁ」とさえ感じてしまうのです。
6.AMGラインパッケージ
AMGラインパッケージとは、メルセデス・ベンツのほぼ全てのモデルに用意されるセットオプションです。GLB AMGラインの「28万円」というオプション価格を聞くとたじろぎますが、内容は豊富です。
GLBの場合、主要な点だけでもフロントグリルが変わり、ステアリングも変わり、内装もレッドステッチのレザーDINAMICAという少し洒落たシートに変わり、タイヤは19インチにインチアップされ、ライトはマルチビームLEDの「アダプティブハイビームアシスト・プラス」になり、さらに64色のアンビエントライトが付くという、至れり尽くせりなのです。(※2021年9月の仕様変更で、64色アンビエントライトは全車標準装備となり、後席プライバシーガラスが標準装備からセットオプションに移行しました。また、価格は28.3万円から35.7万円に改定されています。)
発売当初はカタログに「誤記載」されていた「スポーツコンフォートサスペンション」は存在ないものの、それでもなお、割安感があるといえます。
7.MBUXの音声コマンド
主人の命令に『いまはお手伝いできません』と繰り返し「いま手伝えないならいつ手伝うつもりなのか」と突っ込まざるを得ないMBUXですが、やはり手を使わずに操作できるのは便利です。エアコンとナビ以外に用途があるかと聞かれると、それくらいしかないのですが。
8.エアコンの物理ボタン
温度調節や内気循環のオンオフなど、エアコンのほとんどの機能はMBUXの音声コマンドで操作できるのですが、やはり物理ボタンがあるのはうれしいですね。

ただし、足元/前面などの送風口の変更だけは、エアコンのメニューボタンを押して画面を表示しないと操作できません。音声操作にも対応していません。なんなんですかねこれ。

9.meアプリで遠隔ロック
ロックし忘れて車から離れてしまったときでも、アプリで操作できるのは便利です。「ちょ、なんでテールゲートが開いてんだよw」というのも一目で分かりますからね。
10.唯一無二のパッケージング
まあ、多くの方はここですよね。ジャストサイズに7人乗り。
△GLBの、ここはどうもなあ…
数えきれないほど素晴らしい点があるGLBですが、ここはちょっとなあという部分もあるにはあります。まあ、どれも気になるっちゃあ気になりますが、でも大した問題ではありません。
1.後席ドアの高い半ドア率
これなんなんですかね。結構力いっぱい閉めないと高い確率で半ドアになります。その分気密性が高いということなんでしょうか。
2.優しくないナビ音声
これはお持ちの方にしか伝わらないと思いますが、MBUXの女性の声、なんであんな緊張感に満ちた声なんでしょうか。「22度に、しますキリッ」って、こえーよ。
3.音楽が勝手に再生される
一度Bluetoothでスマホを接続すると、次回以降はエンジンをかけるたびに勝手に接続されて勝手に再生されます。我が家の車庫はリビングルームの真下なので、部屋に置いてある妻の携帯が勝手に繋がり、聞いたこともない洋楽が流れたりします。音量を下げるくらいしか対策はないようです。
4.3列目へのイージーエントリー
これは以前も触れましたが、3列目に乗り降りするために2列目シートを前に倒してから戻すと、スライドとリクライニングがデフォルト位置に戻ってしまうのは面倒ですね。
5.アクセルペダルの振動
低速時にアクセルを踏み込むと、ペダルにエンジンの振動が伝わる時があります。何が問題ってわけでもないですが、安っぽいといえば安っぽいですね。
(2021/12/29追記)
約7,500km走行した時点では、何かが馴染んだのか、ほぼ消えています。
6.燃費
燃費は、街乗り10km/L前半、高速20km/L、コンバインで15km/Lと、さほど伸びません。AMGライン(+20kg)とサンルーフ(+40㎏)で、標準車より大人1人分重くなってるので仕方ないかもしれませんが。
7.横方向には広くない2列目
キャビンを小さくするのがメルセデス流ということらしく、2列目はスライドを下げれば前後方向にはかなり広いものの、全幅の割に横方向にはあまり広くありません。やっぱり広い方がいいと思うんですが。
×GLBの、これどうにかなりませんかね…
さて、数多くの素晴らしい点と、いくつかのそうでもない点がある我がGLBですが、「ここはハッキリ言ってガッカリだなあ」というバツな点が、2つだけあります。これは指摘しておかないといけません。
1.安っぽいインナードアグリップ
GLB 200d(AMGラインパッケージ)の内装は、高級とまではいえませんが、基本的には上質だと思います。
我が日本が誇る旭化成のスウェード調人工皮革DINAMICAを採用した「レザーDINAMICA」はシックでスポーティだし、カーボン調トリムもどうやら我が日本のNISSHAによる「IMD(In-Mold Decoration)」という成型同時加飾技術が採用されているようです。パーツの建て付けやボタン類の操作感も基本的に良好です。

しかし、近年運転支援や快適装備などで搭載される電子機器やソフトウェア、センサー類は増える一方で、増えたコストのすべてを車両価格に転嫁することはできません。そこで、その皺寄せを一手に引き受けているのが内装なのです。これはメルセデスに限らず世界的な流れであり、どのメーカーも物理ボタンを減らして部品点数を絞ったり、内装のグレードを落とさざるを得ない事情があります。
我がGLBも例に漏れず、目に触れない箇所はこれでもかというくらいコストダウンが図られています。
その最たる例は前席下のエアコン吹出口。高級感云々以前に、直線すら出ていません。今どき100円ショップの収納ボックスでももう少しまともな造りをしていますが、まあここは覗き込まない限りは見えないので、よしとしましょう。

この車の最大のガッカリポイント、それはドアハンドル周辺です。パワーウィンドウスイッチやドアグリップがいかにも安っぽい。このテカテカのハードプラは、今どきプジョー208でも使わないんじゃないかというレベルの素材感です。
他はいいんですよ。ステアリング周辺やセンターコンソールのタッチパッドはもちろん、電動シート関係やエアコン送風口の質感もまともです。
しかし、パワーウィンドウとドアグリップは、なぜここだけこんなに落としてしまったのかというほどカリッカリのハード素材なのです。

特にドアグリップは毎日触れる部分なので、せめて前席側だけでもどうにかならなかったのかなあと思いますが、割と大きな部材なので仕方なかったのでしょうか。でもなあ。
2. パワーウィンドウのモーター
ここもコストダウンの煽りを喰らった部分かもしれません。パワーウィンドウのモーターが「ウィウィウィウィ」という音を発するので、非常に安っぽいんですよね…

ということで、Nothingな部分もないわけではないメルセデス・ベンツGLB 200dですが、それを補って余りあるほどのBestな点は数え切れないほどあります。2020年夏の発売当初は512万円だったエントリー価格がいまや530万円(※2021年9月の価格改定で557万円)、ナビやオプションをいくつかつければ600万円前後と安くはありませんが、はっきり言って価格満足度は高いです。
まあ、フルローンの私はまだ40万円くらいしか払っていませんけどね…

