みなさまこんにちは。
さて、突然ですが、この度メルセデス・ベンツGLB 200dを降りることになりました。

コロナ禍真っ只中の2021年3月にプジョー308SW(T7)から乗り換えて2年半、走行距離は2万km弱と短い付き合いでありました。
私にとって初めての新車、初めてのドイツ車、初めてのベンツ。なかなかいい経験をさせて頂きましたよ。
日本で扱いやすいサイズに3列7人乗りという絶妙なパッケージング。3列シートは数ヶ月に1度しか使わないけれど、やはり5人家族にはかけがえのない装備です。
GLB 200dは優秀な運転支援と高い高速安定性で長距離ツーリングもお手のものでした。東北の1,200kmに和歌山の1,400km。ディーゼルの経済性やBEVでは太刀打ちできない航続距離も魅力でした。
本格的なSUVルックに少し無骨な内装。64色アンビエントライトは「ラブホテル」「DQN」「不用品」などと揶揄されがちですが、実にいいものでした。メルセデス・ベンツGLB 200dの魅力を並べれば枚挙に暇がありません。

GLBはいい車です。ちょっといい3列SUVとして、自信を持って誰にでもおすすめできる車です。私の個体も大きなトラブルはありませんでした。
ベンツ、やっぱりすごいですよ。安くはないけど、そこまで高くもない。それでいて全方位的に優れていて、コストパフォーマンスを考えれば少し安い競合を買うよりずっといいと思わせてしまう。
「あの人もベンツ沼にはまったっきり、帰ってこなかった。」そんな話を耳にしますが、その気持ちもよく分かります。だっていいもん。
しかし、予想外の別れは予想外のタイミングでやってきました。まさかこんな結末を迎えることになろうとは、GLBに乗り換えた当初には、いや、ほんの1ヶ月前までは私も想像だにしていなかったのです。
さようならベンツ。ありがとうGLB 200d。俺よりもいいオーナーに巡り合ってくれよ。
愛車との悲しい別れ。それでも僕たちは前に進まなければなりません。前を向くんだ。上を向くんだ。妻や子供たちの笑顔のために。
ということで、急遽我が家を去ったGLB 200dに代わってお迎えした新愛車。もちろん3列シートの7人乗り。もちろん輸入車。その新たな相棒が、こちらです。

そう!「メルセデスAMG GLB35 4MATIC」です!!

カッコいい……

後ろ姿もいいな…

タワーバーもついてるわ……

いやー、いいなあ…

えっ、「同じベンツじゃねえか!」って?
ベンツじゃありません。「メルセデスAMG」です!
それにGLB 200dとは全然違いますよ、よく見てくださいよ。アルミ風のフロントリップがGLB 200dのツヤありタイプから、GLB35はクールなツヤなしタイプに変わってるんですよ!

あと、センターコンソールのタッチパッド上のパームレストのデザインも、GLB 200dとGLB35ではまったく違うんです!ほら!!

というのは冗談としてですね。この度めでたくメルセデス・ベンツGLB 200dから、メルセデスAMG GLB35に乗り換えたわけです。いやー、まさかAMGを買うなんて、自分でも驚きました。
乗り換えに至った理由は主に2つあります。一番大きな理由は、GLBのマイナーチェンジに伴う機能低下が受け入れ難いので、MC前に買い換えちゃおうということです。
2020年に日本で発売されたメルセデス・ベンツGLBは、すでに本国でフェイスリフト版が発売されていて、2023年末か2024年初頭には日本にも導入される見込みです。
私を含め初期にGLBを購入したオーナーはちょうど3年目の車検を迎える頃ですが、日本の道路環境にピッタリなサイズの3列7人乗り輸入車はなかなか選択肢が少ないのは周知の通り。私の担当店によれば、GLBオーナーの半分程度は同じGLBに乗り換えるそうです。
ところがGLB(を含むMFAプラットフォームのコンパクトクラス全般)では、今回予定されているマイナーチェンジで、複数の装備のデグラデーション(劣化・衰退・退化)があるのです。
ひとつ目がステアリングホイール。現行のシルバーのスポークのハンドルが、2本の横スポークが特徴の通称「トンボハンドル」に変わります。現行タイプのトルク検知式保持センサーが静電容量式に変わるため、ADAS使用時にはステアリングを触ってさえいれば検知されます。これは羨ましいですね。
が、トンボハンドルでは、現行の物理ボタンと小さなタッチパッドで構成されるステアリングスイッチ群が、タッチセンサー式に変わってしまうのです。タッチセンサー部分はボタンになっているので、正確には「複数のタッチ領域を持つ大きなボタン」ということのようです。

これがめっぽう操作性が悪く、押した感触もチープで、世界的にも評判が極めてよろしくありません。ベンツに初めて触れる人はこれでもいいのかもしれませんが、現行モデルと比べると明らかに劣化といえます。嫌だこれ。
次に、GLBを含むMFAプラットフォームでは、MBUXが現行のNTG6から最新式のNTG7にアップグレードされます。NTG7は現行SクラスやCクラスなどで採用されている最新版で、ARナビがついたり「ゼロレイヤー」といった表示系の改良がポイントです。
しかし、こちらも見逃せないダウングレードがあります。現行NTG6のメーターの基本画面は3分割になっていて、それぞれのセクションの表示内容をカスタマイズできるのに対し、NTG7では、メーター全体で「運転支援」「地図」といったカテゴリーを選択できるだけで、細かなカスマイズはできなくなってしまうのです。
私は普段は左にメディア、中央にADAS、右に地図を表示していて、必要に応じて左側を燃費計に切り替えたりしてますが、NTG7ではこれができません。
NTG7の場合、標準の「クラシック」表示では、中央セクションを地図やADASに切り替えることはできますが、左右は速度と回転計で固定です。「地図」モードに切り替えると地図が全画面で表示されるだけ。複数カテゴリーの表示はゼロレイヤーのセンター画面でやってねってことなんですかね?でもなあ。
最後にセンターコンソールのタッチパッド。無くなります。周辺のメニュースイッチやパームレストもろとも、消えて無くなってしまいます。跡地は薄い小物入れに。スマホ置き場にちょうどいい?コンパクトなiPhone SEすらまともに置けやしませんよ。
センターコンソールの入力デバイスは、左手を置いたまま運転姿勢を変えずに操作できるため、大変便利で安全です。しかし、BMWやアウディでも、コンパクトクラスのセンターコンソールの入力デバイスは数年前から相次いで廃止されていて、ベンツもこの流れに抗うことはできませんでした。

僕「タッチパッドで、2本指で地図の拡大縮小とかめっちゃ使うじゃないすか。どうするんですか?」
営「画面を触るしかないんですよ。運転してたら届かないんですけどね」
タッチパッドが廃止される理由は、メルセデス・ベンツによれば「使われていないから」だそうです。いやむしろタッチパネルの方が不要なんだが。
もちろん、マイナーチェンジはフェイスリフトでデザインが新しくなったり、ガソリン車はMHEV化されたりといったアップグレードはあります。さらに、ベンツはMCで乗り味や剛性感などが相当改善されるそうです。
でもADASの機能は変わらないし、常に手を触れる場所であるステアリングやタッチパッドのデグレは私にとっては受け入れ難いものがあります。
とはいえ現在のGLB 200dに乗り続けると、5年目の車検が2026年3月。これでは2代目GLBはおそらく発売前。5年を過ぎると保証が切れてしまうが、そんな恐ろしいことはできない。GLEやGLSも考えられない。他ブランドの乗り換えも選択肢はありません。
さらに、今のタイミングではGLB 200dのMC前現行モデルはすでに受注終了していて、キャンセルなどの幸運でもない限りは入手できません。
営「GLB35なら、MC前のモデルがまだ間に合いますよ」
僕「いやいやいやいや・・・・・・・・・」
ということで、クリティカルな機能が削減される前のGLBに乗り換えるには、AMG GLB35しかないということなのでした。マジかよ。
そして、私がGLB 200dからAMG GLB35に乗り換えたもう一つの理由が、乗り心地です。
ここはGLB 200dの数少ない課題のひとつで、要するによく揺れるんですよ。もちろんSUVとしては良い方なのだと思います。購入時にプジョー5008と乗り比べましたが、GLBの方がよほど安定していると感じました。
それでもGLBは背の高いSUVなので、ボディ上屋の揺れはそれなりに感じます。高速道路で巡航していると、絶えずゆらゆらと落ち着かない。路面の大きなうねりを乗り越えると「ボヨーン」という振動が避けられません。屋根に40kgのサンルーフ積んでるし。
揺れ自体は穏やかだし不快とまでは言わないないけど、ちょい古フランス車みたいによく揺れるなあ、と常々感じていたんですよね。この辺りは固定バネサスの限界なんですかね。妻も子供も全然不満はなかったみたいですけど。
でもAMG GLB35なんか街乗りはガチガチに硬いんだろって?
それがそんなこともないんですよ。詳細は次回報告しますが、GLB35を試乗してみて、いやこれはすげえな、と。
ということで、「いま(2023年7月)GLB35を発注すれば、10月ごろに入港するMC前の最後の在庫車を掴める」ということで、いろいろ話を進めたら、ちょうどもう日本に来ている車両が引き当てられて、商談開始から1ヶ月足らずであれよあれよという間に納車となったわけです。
いやーーーー、給料は1円も増えてないのに、大丈夫なんでしょうか、我が家!!
ということで、あの「メルセデス・ベンツGLB、スポーツコンフォートサスペンション消失問題」の伏線は、予想だにしない形で回収されてしまうのでした。
まだまだ3列輸入車暮らしは続きます。我が家の「GLBその②」ことメルセデスAMG GLB35。乗ったらどうなの?は次回です!



