みなさまこんにちは。今日はプジョー308SWのモデルチェンジの話題を。
私は2012年式のプジョー308SWに乗っていますが、ステーションワゴンながら、いざという時に使える3列目シートに大変重宝しております。5人家族とたまに爺婆を乗せなきゃいけないけど、ドライバビリティは決して失いたくない、要するに、「運転好きのミニバン嫌い」な私のような人間にとって、非常に良い選択肢だったと思います。
これですね。
さて新型308SW。欧州では3月のジュネーブショーで発表されるということで、いち早くフォトデビューを果たしたのでした。日本では2014年秋の発売予定だそうです。
こちら。


うおー、現行308SWとは似ても似つかない、全くの別物です。フロントマスクが最新のフローティンググリルのテイストになったのはもちろん、プロポーションもガラリと変わりました。
プロポーションの一番の違いはルーフラインの造形ですね。先代はほぼ水平だったのに対し、新型は運転席の頭上からテールエンドにかけてなだらかに下降せているように見える形状です。オーソドックスなワゴンスタイルですが、なめらかなラインを多用したクリーンな印象になりました。
全長は4.58m、全高は1.47mですから、先代より8cm長くなり、8cm低くなりました。全幅は未公表ですが、ハッチバックの308が1,804mmですから、これと同じだとすると、約1cmスリムになります。
デザインの大胆な変更に加えて、EMP2プラットフォームの採用などにより、先代比140kgも軽くなったそうです。


リアを見ても現行モデルの面影はどこにもありません。デザイン要素としては508に近いですね。そして、この荷室の写真を見る限り、二列目はダブルフォールディングではなく、一般的な分割可倒式のシートのようです。先代と先々代の3087SWから続いた3列シートは廃止され、5人乗りのみの設定ということでしょう。
全長4,5m、全高1.5mのコンパクトなワゴンボディに3列シートという、世界的にみても稀有なパッケージングをなぜ捨てたのか。
やっぱり、ゴルフヴァリアントやフォーカスエステート、ルノーメガーヌエステートなどの欧州のライバルと渡り合うには、王道のワゴンスタイルで挑む方が良いと判断したからでしょう。

おそらくモデルチェンジにあたって肝となったのは後席の居住性です。MPVのユーティリティは捨て、後席に大人2人がしっかり座れる、競合と同じスタイルを取ろうと。
ビジネスの視点で考えれば、つまり、より多くの台数を販売することを考えれば、その判断は正しいのだろうと思います。
というのも、全長4.5mというサイズは常時3列目を使う必要がある人にはまったく不向きです。全長が絶対的に足りないので、小柄な大人でも体育座りのような姿勢を強いられます。サイズ的には子供専用ですね。
しかし、子供なら座れるとはいっても、3列目に乗り込むには2列目を倒さなければなりません。プジョー308SWの場合、2列目を倒すには背もたれを前に倒してから、さらに座面を引っ張り起こす動作が必要で、けっこう大変です。
これが国産ミニバンやフォルクスワーゲンのシャラン、シトロエンC4ピカソなどだと、ワンタッチで2列目が前にスライドして便利。この乗降性にはかないません。
写真はシトロエンC4ピカソの二列目シートの格納の様子です。

それではステーションワゴンとしてはどうか。ステーションワゴンを買う人はやはり4人家族以上のファミリーだと思います。子供1人までなら普通のハッチバックで十分ですからね。308SWは5人乗りのステーションワゴンとして見ると、やっぱり2列目シートの貧弱さ、特に座面長の短さが気になります。3列目が不要な人ならば「これなら普通のワゴンがいいなあ」と判断すると思います。
私みたいに、小さな子供が3人いる5人家族で、年に数回はじいじやばあばも乗る必要があって、でも駐車場が狭いから全長は4.5m級にに抑えたくて、しかも運転が好きだから全高はできるだけ低くて、という人にはベストマッチなんですけどね。2列目と3列目を外すと超広大な荷室が生まれますが、308SWでそういう使い方をする人がどれだけいるか。外せるとはいっても1脚15kg以上ありますからね。
ということで、結論としては、商品性としては、プジョー308SWはやっぱり中途半端なパッケージングなんでしょうね。
もちろん新型308SWに7人乗り仕様がないということは、まだ正式発表されたわけではありませんので、実は7人乗りのオプションがあるという可能性はあります。しかし、この画像の構造で3列目シートをつけるには、メルセデスのEクラスのように後ろ向きの座席にせざるを得ないので、さすがにそれはないだろうなあと。
プジョーの7人乗りが欲しい人は、5008か、Partner Tepeeをどうぞ、ということですね。Partner Tepeeというのは、ルノーカングー的な小型商用バンベースの7人乗りです。これで、欧州でもステーションワゴンタイプの7人乗りはトヨタの海外専用Versoくらいになりました。



正規輸入車からセブンシーター選択肢が減ってしまうのは残念ですが、期待はシトロエン C4 ピカソですかね!2014年秋発売予定ということなので、早く試乗してみたいですね!

